みそと減塩について
2011-07-03 03:58:180 Comments
http://www.ibarakiken.or.jp/miso/tisiki/gaku-2.htmlより
【引用はじめ】
減塩運動は見直しが必要
〜血圧上昇を抑制するカリウムやマグネシウムの摂取には「みそ汁」が最適〜
いつの間にか「塩=高血圧」という図式が定着していますが、最近の研究によると、
一律的な「減塩」が疑問視され始めています。それは食塩感受性の研究から
明らかになってきたものです。
++東京大学医学部教授 藤田敏郎先生のお話++
古来から、ヒトの食生活に塩が非常に貴重なものとされてきたことは、salary(給与)の語源がsalt(塩)
に由来することからも窺われます。しかし、適正な食塩摂取量については、実は今日でも答が出ていないのが
事実です。
厚生省では、1日10g以下が望ましいという、一律的な減塩運動を展開していますが、これは次の2点から見
直しの必要性が投げかけられつつあります。
1. 食塩感受性の問題
減塩は必ずしも血圧を抑制するわけではありません。塩の摂取量によって血圧が上下する人とそうでない人
がいることがわかってきたのです。これは遺伝的要因によるもので、食塩感受性遺伝子を持っていない(食塩
非感受性の)人にとっては食塩制限はあまり意味を持たないのです。
2. 減塩に伴う高血圧抑制栄養素の欠乏
単に食塩摂取量を減らすためにみそ汁などの摂取量を減らすと、カリウムやマグネシウムといった高血圧を抑制する栄養素の欠乏を招く恐れがあるのです。
みそ汁自体、マグネシウム摂取源として優秀であります。またみそ汁の具に用いる野菜やいも類にはカリウ
ムが多く含まれますし、海草や大豆製品にもマグネシウムが多く含まれていています。さらに、煮ると煮汁に
溶けだしてしまうカリウムやマグネシウムを、みそ汁の場合は丸ごと摂取してしまえるので、血圧上昇を抑制
する栄養素の摂取には最適といえます。